残念!! 悔しい!!
昨年、セブンズ史上に残る大逆転サヨナラ満塁ゴールで超強豪の横河電機OBチーム「YRFC」を下し、ターキーが優勝を飾った武蔵野セブンズ。7月8日、ターキーはディフェンディング・チャンピオンとして連覇に挑みました。
会場となったホームスタジアムの武蔵野陸上競技場には、梅雨明けの好天猛暑の午後、応援ターキー、お子さまターキー、水鉄砲テロリストターキーも含めて実に約20人が集結。「これは、今年もいけんじゃね?」。おそらく、みんな心の中でそうつぶやいていたことでしょう。
くじ運良く、他のチームよりも1試合多く楽しめるトーナメント表に。1回戦の相手はダックスに決まりました。開会式直後の第1試合です。
「ん? なんか相手、若くね?」
グラウンドに散らばった相手選手は、見た感じかなり若い。なんか走りそう。そして、今日はセブンズ。「やばい…」。いつもならそう思うところですが、今年のターキーはひと味もふた味も違います。
期待の若人、新人のタイチとハジメは満を辞してターキーで初めての試合。加えて、助っ人の若人、シメ、キタ。そして、実は比較的若く、平均年齢より少し上くらいだったサトウ。気持ちも含めれば、平均年齢をグッと押し下げる若さがそろっていたのです。
出足は少し硬かったものの、前半は14-0で折り返したターキー。後半は相手に1トライ返されましたが、19-7で危なげなく1回戦突破。
2回戦は曼荼羅ひぐらしB戦。勢いに乗ったターキーの猛攻が始まります。タイチのハットトリック、シメの力強い快走をはじめ、大量33得点で快勝。守っては、相手の攻撃をゼロに抑える硬いディフェンスが光りました。
これは、いける。栄冠よ再び。そして迎えた準決勝。武蔵野ラグビースクールの父兄やコーチが中心のMRC戦に臨みました。でも、この試合では、カテナチオと称されたターキーのディフェンスにほころびが。
前半に先制され、追いすがるものの、取っては取られの一進一退の状況が続きます。後半、残り1プレーで19-19。そこで、ターキーのスピードスター、ザキが一閃、相手を振り切り、相手陣22メートルライン付近、2対1の状況でラストパス。トライか——というところでキタの手からボールが滑り落ちる。ボールは無情にも相手の手に渡り、そのまま独走を許してしまいました。19-24。今年は大逆転サヨナラトライを献上し、ターキーは準決勝で涙を飲みました。
スタンドでYRFCvsMRCの決勝を見ながら「あの舞台でプレーしたかったっすねー」と口々に悔しさを語るターキー。ちなみにYRFC、おそらく昨年よりも若くなってました。たぶん、昨年ターキーに敗れた悔しさで本気度が増したのではないかと想像します。そうであってほしいという勝手な希望も含めてですけど。
その高みにチャレンジできなかった悔しさは、来年こそ、そしてそれより前にやってくる秋シーズン、来年の春シーズンに晴らそうではないですか。
でも、悔しいは楽しい。何よりも、来年のラグビーW杯キャンプ地での試合でしたから。応援していただいた皆さん、大会運営にご尽力いただいた武蔵野市ラグビーフットボール協会の方々、ありがとうございました!
Reported by Fumi