ただ、説明は聞いたけど、正直ぼんやりとした印象だったわけです。
そして、世界基準のラグビー、最初の1歩が今回の練習。
戦術に沿った「基本のキ」の動きをみんなでやってみたわけです。
「これ、ハーフはまじでしんどいっす」
SHのツネ。合わせの合間だというのに目が笑っていません。
でも、若いので恐らく問題ないでしょう。
だって、しんどいと言いながら、息が上がっていないもの。
「これは……」と思うことになるのは、タイトファイブとにらんでいます。
特におっさんタイトファイブです。
今年の戦術、試合に出るメンバー全員がサインをきちんと覚えることが前提です。
もちろん、昨年までも覚えることが前提でした。もちろん、覚えましたよ。覚えましたとも。
でも、実際のところ、本当に動くときは何となくごまかしてみたりできる部分はあったような気がするわけです。
断言します。
プロップのあなた、フッカーのあなた、今年からは、そんなことはありません。
年寄りセカンドローの僕は、もちろん大丈夫です。
これから真剣に頭に入れたいと思いましたから。
「来年の戦術、LOはかなりしんどいです。覚悟してください」
覚えています。首脳陣は、昨年末の忘年会でこう語っていました。
うん。確かにしんどいに違いないことは、体感できました。
だから、ちょっとやばいのです。
だって、楽しいんです。
世界のトッププレーヤーと同じ新しい動きを覚えるのは。
どんなに年齢を重ねても、新しいプレーができるようになる喜びは何事にも変えられません。
ラグビーって、こんなに楽しかったっけ。そう思うわけです。
結果、チームプレーに少しでも貢献できて、みんなで勝つことができたら、本当に天にも昇る気持ちじゃないですか。
そのためにラグビーをやっているわけですから。
実は、練習前夜、緊急帰国した老さんを囲んで、しばらくグラウンドで見ていない懐かしい顔・顔と久しぶりに対面。
メンバーの結婚式の後にわざわざ同じ場所を選んで集まってくれた現役プレーヤーたちと熱く語リ合う姿を目撃しました。おめでとう、イトケン!
メキシコからの客人も、いつもの祈願のために来日してくれました。
そして、7日の練習には、ニューフェースもやってきました。
これからも新しい顔が増え、ターキーの輪は広がっていきそうな気配です。
6月には、30周年記念パーティーを控えています。
「今年もドラマがありそう」と、練習を締めくくるフィットネスの50mインターバルで息切れしながら、ニヤニヤするのを抑えられなかったロートルプレーヤーなのでした。
Reported by Fumi