リーグ初戦、強豪相手に見事勝利!次戦も勝利を!

 ターキーのチーム力底上げを象徴する試合だった。首都リーグの初戦で格上に競り勝った。相手のイエローバックスは、春のクラブ選手権で上位のリーグに属するチーム。1部昇格を目指すターキーは、難敵を相手に30-19で大事な初戦をものにした。

 

 新戦力の川島をはじめ6人のサポート陣の支えと声援が勝利を後押しした。マンオブザマッチを獲得したSO板倉のキックが冴え、バックスの好走で3本のトライを取り切った。プレーヤーの集まりこそギリギリだったものの、タイトファイブの45歳最年長コンビが息を上げ、足をつりながらも何とかフル出場できたことは、長丁場のリーグを戦い抜くうえで悪くないニュースだ。

 先制したのはイエローバックス。前半6分、アウトサイドCTBがターキーバックス陣のギャップをついてトライ。ターキーは0-5と出ばなをくじかれた。

 

 イエローバックス陣でのアタックが続いた前半15分、ターキーはSO板倉の好タッチキックで敵陣ゴール前5mに迫る。相手ラインアウトの乱れからSH懸田がボールを奪取し、パスを受けたCTB川上が相手バックスのギャップをついてトライ。コンバージョンも決まって7-5と逆転した。 

 

 イエローバックスも黙ってはいない。ターキー陣に深く入り込んだイエローバックスは、ゴールラインまで5mの地点でマイボールラインアウトを獲得。モールからのFWによる8フェーズの波状攻撃でターキーは自陣ゴール前に釘付けとなった。 


 ここではターキーの粘りが光った。相手の倒れ込みで得たPKでゴール前から脱出し、危機を脱した、かに見えた。しかし、その後のラインアウトで痛恨のミスが出た。スローの失敗。隙をつかれたターキーは、相手LOにトライを簡単に献上してしまう。コンバージョンも決められ、7-12と再度追う立場になった。 


 これで目が覚めたターキーの快進撃が始まる。前半23分には、キックオフから敵陣で9フェーズを重ね、イエローバックスがたまらず倒れ込みの反則。さらにSH懸田のクイックスタートでノット10mのペナルティーを奪った。PGこそ決まらなかったものの、その後も相手の攻撃をよくしのいだターキーに前半28分、ビッグチャンスが訪れる。 


 敵陣右22mでのターキーボールスクラム。左サイド攻撃からのセカンドフェーズでSO板倉がステップを切ってゲイン。裏に出た板倉からボールを手渡されたCTB川上が、22mを独走してゴールポスト中央に2本目のトライ。ゴールも決まって14-12と再び逆転し、ターキーリードで試合を折り返した。 


 後半に入ると、ターキーはSO板倉のPGで得点を積み重ねた。後半4分には相手陣左サイドからの35m、同11分には右サイドからの30m、いずれも難しい角度からのPGが決まり、20-12とターキーがリードを広げる。 


 このセーフティリードで気が緩んだか。後半14分、ターキーはイエローバックスCTBにトライを許す。コンバージョンも決まって、20-19と1点差に迫られた。 一進一退の攻防が続いた後半23分。敵陣10m中央付近でのスクラムでペナルティーを得たターキーは、板倉が42mのロングPGを決め、23-19と再びリードを広げた。 


 これでターキーは勢いに乗った。後半31分にはマイボールのラインアウトでボールを奪われたものの、相手キックのカウンターからSO板倉が25mを快走。4フェーズを重ね、右サイドに渡ったボールを受け取ったWTB西舘が内に切れ込む。4人をかわして、だめ押しのトライ。コンバージョンも決まって、30-19とイエローバックスを突き放した。 


 その後、ミスから自陣でプレーする時間帯となったものの、最後は板倉がタッチに蹴り出しノーサイド。後半はリードを維持したまま勝利をもぎ取った。 


 課題は多い。個人のスキル、チームとしての連携、意識の擦り合わせには、まだまだ改善の余地が残る。ただ、大事なリーグ初戦で格上相手に勝ち切ったことは収穫だ。多くの課題は、伸びしろが大きいことも意味する。競り合いを制するチームとしてのハートの強さも、定着の兆しが見える。とはいえ、試合に参加するプレーヤーが15人では、いかにもさびしい。続くリーグ戦、底上げが見えつつあるチーム力をさらに伸ばし、醸成させるクラブメンバーの結束力が問われることになる。


##試合後の選手のコメント


「え? あのトライですか。自分で言うのもアレですけど、快走でしたね~。3人、いや4人、雰囲気的には5人くらいかわしましたか。もっと言えば、最後は5人くらい引きずってたかもしれません。ジャパンも南アに勝ちましたし、これからも謙虚に1戦ずつ前を見て戦っていくだけです」(だめ押しのトライを決めたWTB西舘)


「とりあえず、僕は無事です。リポDを100本、一気飲みしたい気分ですね」(激闘の後、さらに1試合をおかわりしたPR松下)

Reported by Fumi

【試合結果】

首都リーグ1部B 第2節

吉祥寺WT

東京外人

5

71

【今後の活動予定】


11/15

武蔵野市タッチフット大会

11/22

江戸川自主練

11/29

未定

12/6

未定

【アルバム】

 

11/10 vs.東京外人

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